エウアンゲリオン

新約聖書研究に加え、新たにショート・メッセージで、よい知らせを届けたいと願っています。

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

陸路を辿る

アルテミスの騒動において、パウロはお咎めなしだったようです。しかし、騒ぎの中心に位置したことは確かで、このエフェソにこれ以上滞在することは適切でない状況に置かれたと推測されます。「この騒動が収まった後、パウロは弟子たちを呼び集めて励まし、…

無秩序な集会

しかしながらもしも、というような語を伴いつつ、「それ以外のことで更に要求があるなら、正式な会議で解決してもらうべきである」(使徒19:39)と書記官は続けます。「正式な会議」は「法的な集い」のような語で表されており、裁判や議会のようなものが想定さ…

アゴラ

というのは、「諸君がここへ連れて来た者たちは、神殿を荒らしたのでも、我々の女神を冒涜したのでもない。デメトリオと仲間の職人が、だれかを訴え出たいのなら、決められた日に法廷は開かれるし、地方総督もいることだから、相手を訴え出なさい」(使徒19:3…

ギリシア神話

書記官の言葉は理性的でした。「エフェソの諸君、エフェソの町が、偉大なアルテミスの神殿と天から降って来た御神体との守り役であることを、知らない者はないのだ。これを否定することはできないのだから、静かにしなさい。決して無謀なことをしてはならな…

町の書記官

続いて「しかし、彼がユダヤ人であると知った群衆は一斉に、「エフェソ人のアルテミスは偉い方」と二時間ほども叫び続けた」(使徒19:34)とありますから、群衆はここに現れたアレクサンドロについて、ギリシア人側の声であるのかと一瞬考えたであろうことが分…

混乱

面白いことに「さて、群衆はあれやこれやとわめき立てた。集会は混乱するだけで、大多数の者は何のために集まったのかさえ分からなかった」(使徒19:32)というのですが、ルカが考えて描いたにしても、あまりにも事態の本質を的確に捉えていることに驚きます。…

政治的な折衝

この騒動に「パウロは群衆の中へ入っていこうとしたが、弟子たちはそうさせなかった」(使徒19:30)のでした。ガイオとアリスタルコがすでに捕らえられていますので、そのことが案じられたのかもしれません。この二人は、マケドニア人だと記されていました。パ…

エフェソ人のアルテミス

彼の言葉は「これでは、我々の仕事の評判が悪くなってしまうおそれがあるばかりでなく、偉大な女神アルテミスの神殿もないがしろにされ、アジア州全体、全世界があがめるこの女神の御威光さえも失われてしまうだろう」(使徒19:27)と結ばれます。依然としてア…

アルテミスの神殿

まずは背景ですが、「デメトリオという銀細工師が、アルテミスの神殿の模型を銀で造り、職人たちにかなり利益を得させていた」(使徒19:24)のでした。このアルテミスは、エフェソにあった女神の神殿です。農耕や牧畜において多産を与える神として崇められてい…

ルカが事件の書き出しに使う語で以て、とんでもない騒動が起こったことがここで明らかにされます。「そのころ、この道のことでただならぬ騒動が起こった」(使徒19:23)というのです。「道」というのは、まさに道なのですが、日本語でも使うような意味合いで使…

ローマ

さて、ここで少し間が空きます。「このようなことがあった後、パウロは、マケドニア州とアカイア州を通りエルサレムに行こうと決心し、「わたしはそこへ行った後、ローマも見なくてはならない」と言った」(使徒19:21)のでした。しかし、たぶん「そして」では…

はっきり告白した

このため、「信仰に入った大勢の人が来て、自分たちの悪行をはっきり告白した」(使徒19:18)というようなことが起こり、「また、魔術を行っていた多くの者も、その書物を持って来て、皆の前で焼き捨てた。その値段を見積もってみると、銀貨五万枚にもなった」…

悪霊

生兵法は怪我の許、ともいいます。「悪霊は彼らに言い返した。「イエスのことは知っている。パウロのこともよく知っている。だが、いったいお前たちは何者だ。」そして、悪霊に取りつかれている男が、この祈祷師たちに飛びかかって押さえつけ、ひどい目に遭…

祈祷師、呪文師、まじない師

これが好評を博すると、偽物も現れます。「ところが、各地を巡り歩くユダヤ人の祈祷師たちの中にも、悪霊どもに取りつかれている人々に向かい、試みに、主イエスの名を唱えて、「パウロが宣べ伝えているイエスによって、お前たちに命じる」と言う者があった…

奇蹟

パウロは何か奇蹟をも起こすことができました。「神は、パウロの手を通して目覚ましい奇跡を行われた」(使徒19:11)とあります。この「奇跡」と訳されている原語は「力」を表す語です。通例は「力」としか訳しません。聖書では、私たちがイメージ的にもつ「奇…

ユダヤ人文化

場面展開が急ですが、驚くことに「このようなことが二年も続いたので、アジア州に住む者は、ユダヤ人であれギリシア人であれ、だれもが主の言葉を聞くことになった」(使徒19:10)のでした。パウロはこの町にかなり力を注いだことになります。あるいは、こだわ…

ティラノ

こうして一部の人にはっきりとパウロの弟子としての地位が与えられた上で、「パウロは会堂に入って、三か月間、神の国のことについて大胆に論じ、人々を説得しようとした」(使徒19:8)のでした。比較的長い期間です。ひとたび話せば聖霊が降りて、何千人もの…

異言

このあたりは、ころころ場面展開が変わるような接続小辞が目立つ中で、「人々はこれを聞いて主イエスの名によって洗礼を受けた。パウロが彼らの上に手を置くと、聖霊が降り、その人たちは異言を話したり、預言をしたりした。この人たちは、皆で十二人ほどで…

洗礼

これに対して「パウロが、「それなら、どんな洗礼を受けたのですか」と言うと、「ヨハネの洗礼です」と言った」(使徒19:3)というやりとりになります。バプテスマのヨハネのことを知る者が、こうした僻地にいたのです。ことによると、イエスがヨハネの洗礼を…

聖霊

ここで、ルカはこのアポロに関連させるようにして、ますますパウロを際立たせるような描き方をします。「アポロがコリントにいたときのことである。パウロは、内陸の地方を通ってエフェソに下って来て、何人かの弟子に出会い、彼らに、「信仰に入ったとき、…

メシアはイエス

そして「彼が聖書に基づいて、メシアはイエスであると公然と立証し、激しい語調でユダヤ人たちを説き伏せたからである」(使徒18:28)と、理由が述べられてこの場面が終わります。アポロは激しく説き伏せるだけの力量があったのです。また、そのことが記録とし…

アポロの活躍

実際アポロという人物は、有名であったのでしょう。キリスト教を教えていたといえば、あのアポロという者がいたはずだが、あれはどうなんだ。もしローマの役人がこのように問いかけてきたとしたら、どう答えるか。ルカは、それをここに説明しているのかもし…

カテキズム

ルカは「彼は主の道を受け入れており、イエスのことについて熱心に語り、正確に教えていたが、ヨハネの洗礼しか知らなかった」(使徒18:25)と記しますが、これは若干割り引いて見る必要があります。パウロとは違うということで、アポロには何か足りない部分が…

雄弁家アポロ

ところが他方、エフェソのプリスキラとアキラのもとに、ある記録がなされていました。「さて、アレクサンドリア生まれのユダヤ人で、聖書に詳しいアポロという雄弁家が、エフェソに来た」(使徒18:24)というのです。さりげない書き方ですが、アレクサンドリア…

しばらく

そして「パウロはしばらくここで過ごした後、また旅に出て、ガラテヤやフリギアの地方を次々に巡回し、すべての弟子たちを力づけた」(使徒18:23)のだと記録しています。ここがパウロの伝道旅行の区切りとなります。新しい原典の編集によると、この23節から新…

ルカとエルサレム

ここは「そして」の連続ですんなりとつなぎながら、「カイサリアに到着して、教会に挨拶をするためにエルサレムへ上り、アンティオキアに下った」(使徒18:22)と描かれています。パウロは確実にカイサリアに到着しました。そして上っていき、エクレシアに挨拶…

神の御心ならば

海を渡り、たちまち対岸に着きました。「一行がエフェソに到着したとき、パウロは二人をそこに残して自分だけ会堂に入り、ユダヤ人と論じ合った」(使徒18:19)というのですが、プリスキラとアキラとをエフェソに残した、と記されています。この後26節で二人は…

髪を切った

長い生活を送ったコリントではありましたが、「パウロは、なおしばらくの間ここに滞在したが、やがて兄弟たちに別れを告げて、船でシリア州へ旅立った。プリスキラとアキラも同行した。パウロは誓願を立てていたので、ケンクレアイで髪を切った」(使徒18:18)…

同胞の裏切り者

このことにより、「そして、彼らを法廷から追い出した。すると、群衆は会堂長のソステネを捕まえて、法廷の前で殴りつけた。しかし、ガリオンはそれに全く心を留めなかった」(使徒18:16-17)という展開でこの場は終わりました。コリントでの騒ぎは他には言及…

教えや名称や律法に関する問題

これに対して「パウロが話し始めようとしたとき、ガリオンはユダヤ人に向かって言った。「ユダヤ人諸君、これが不正な行為とか悪質な犯罪とかであるならば、当然諸君の訴えを受理するが、問題が教えとか名称とか諸君の律法に関するものならば、自分たちで解…